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人生100年時代をここちよく、いつまでも快適に|ウェルネス大事典 #5 BONE

気になる老化に向き合い、健康で美しく過ごすには何が大切なのでしょうか。「髪」「肌」「目」「歯」「筋肉」「骨」の健康とケアのポイントについて、専門家に聞きました。#5では骨編をお届けします。

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BONE 骨

\こんなお悩みありませんか?/

□ 身長が2㎝以上縮んだ
□ 背骨が曲がってしまう(亀背)のため、腰骨と
  あばら骨の間の脇腹(おへその横の少し上の脇腹部分)
  に指2本の太さが入らない
□ 壁にかかと、お尻、背中をつけて立つと、
  後頭部を壁につけられない


*チェックがつく人は、骨粗しょう症の可能性があります。

年を取ると……

エストロゲンの減少で骨密度が低下

「骨密度は20歳くらいでピークに達し、更年期になると低下して、骨粗しょう症のリスクが高まります。骨粗しょう症は、80%以上が女性で、特に注意すべき病気です」と、久保先生。女性ホルモンのエストロゲンは、骨の新陳代謝に際して骨吸収をゆるやかにして、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きがあります。しかし閉経してエストロゲンの分泌が減少することで、骨吸収が進み、急激に骨密度が減っていくのです。加齢による骨密度の低下は、ほかにも腸管でカルシウム吸収が悪くなったり、カルシウム吸収を助けるビタミンDを作る働きが弱くなるなどの理由も。また、若い頃より食事量や運動量が減るといった生活習慣の変化も関係します。
「骨粗しょう症は自覚症状がなく、気づかないうちに骨折していることも。更年期になったら骨密度の検査を定期的に行うことをおすすめします。DXA法(デキサ法)という精度の高い骨密度検査もあり、整形外科や人間ドックでも行えます」

ケアのポイント

食事と運動で骨密度の減少を抑えましょう

骨密度の減少は、食事や運動に気を配ることである程度抑えられます。「カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素を積極的に摂りましょう。カルシウムとビタミンDを同時に摂ると、腸管でのカルシウムの吸収率がよくなります」
カルシウムは乳製品や大豆製品などから。ビタミンDは、サケ、ウナギ、干しシイタケ、卵などから摂れます。
「運動も重要。ひざ関節への負担に注意して、骨に重力をかけるようにピョンピョン跳びはねたり、難しければ椅子に座ってかかとを上げ下げするだけでも刺激になります。1日約10分の日光浴も大切です」

WHAT TO DO

カルシウム摂取なら、献立に牛乳や小魚、小松菜などを取り入れて

気がついたときに、つま先立ちから、かかとを床に落とす運動を。

教えてくれたのは…

銀座医院 院長補佐、抗加齢センター長 久保 明先生
東海大学医学部医学科客員教授。医学博士。老化度を科学的に測るエイジングドックを開発。予防医療とアンチエイジング医学の最先端の情報を提供。著書多数。

 

取材・執筆
増田美加(女性医療ジャーナリスト)

数々の女性誌などで当事者視点に立った女性のヘルスケアや医療情報について執筆、講演を行う。著書も多数。NPO法人「女性医療ネットワーク」理事も務める。

 

イラストレーション/naohiga

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