目元・口元の「乾燥小ジワ」、どう防ぐ?|美容のプロに聞いてみました
最近、目元や口元の小ジワが増えたかも…。そんな肌は「乾燥」が原因かもしれません。目元・口元は、特に年齢があらわれやすいと言われているパーツ。皮膚が薄くデリケートで、乾燥による悪影響を受けやすいため、特に冬の時期は「乾燥小ジワ」に注意が必要です。目指すは冬でもぷるんと弾む肌!目元や口元のうるおいを保ち、乾燥小ジワを防ぐ方法を美容のプロに聞いてみました。
目元や口元の「乾燥小ジワ」、なぜできるの?
シワには「表情ジワ」や「老化ジワ」などいくつかの種類がありますが、乾燥が原因でできる浅くて細かいシワを「乾燥小ジワ」と言います。
乾燥小ジワは、特に目元や口元にあらわれやすく、20代など若い年齢でも悩んでいる方が多いのが特徴です。では、なぜ目元や口元に乾燥小ジワができやすいのでしょうか。
◆目元や口元に乾燥小ジワができやすい理由
1)皮膚が薄い
目元や口元は、顔の他の部位と比べて皮膚が薄いのが特徴です。そのぶんうるおいを蓄えられる量も少ないため、必要な水分や油分が逃げやすく乾燥しやすいのです。ちなみに皮膚が一番薄いのはまぶたで、その薄さは「ティッシュペーパー1枚分」とも言われています。
2)皮脂腺が少ない
目元や口元は皮脂腺が少ないため皮脂の分泌量が少なく、肌本来のうるおいを生み出すのが難しい部位。放っておくと乾燥が進んでしまいます。
3)よく動く
「目は口ほどにモノをいう!」といったことわざにもあるように、目元はよく動くパーツ。まばたきの回数にいたっては、なんと1日に約2万回とも言われています。特に最近は、PCやスマートフォンのブルーライトによる疲れから、まばたきも増えがち。口元も食事や会話、笑顔などの表情によってよく動きます。そのため皮膚に負担がかかり、小ジワの一因になりえるのです。
4)物理的な刺激
外側からの物理的な刺激も小ジワの原因に。目元・口元はアイシャドウやリップなどのメイクを重ねる部位であることに加え、無意識に手で触れる回数も多いため、物理的な刺激を受けやすいと言えるでしょう。最近ではマスクによる摩擦も起こりやすく、よりダメージを受けてしまっています。
5)クレンジング時の負担
クレンジングによっては洗浄力がとても強いものもあるため、肌のうるおいを必要以上に奪ってしまうことも。またウォータープルーフメイクなど、しっかりメイクを落とそうとするあまり、ゴシゴシと強くこすってしまうことも乾燥小ジワの原因になります。
上記のように、目元や口元はとても乾燥しやすく負担がかかりやすい条件が揃っており、乾燥小ジワができやすいことがわかりました。
ただし、乾燥小ジワはシワの中でも比較的浅いため、正しいお手入れを行えば改善が期待できます。次の章ではお手入れのポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
乾燥小ジワのお手入れ方法&とっておきアイテム
頬など面積の大きい部位に比べて、目元や口元はスキンケアも簡単に済ませてしまいがち。でも、乾燥小ジワがあらわれやすい目元・口元にこそピンポイントのスポットケアでさらに丁寧なケアを心掛けて。ふっくらみずみずしい肌にうるおっていくのが実感できますよ。
■クレンジングは”落としすぎ”と”摩擦”に注意
間違ったクレンジングは肌を傷める大きな原因です。特に、必要以上に洗浄力の高いクレンジングを使って肌のうるおいを奪いすぎたり、メイクを無理に落とそうとしてゴシゴシとこすったりすることは厳禁。メイクの濃さやアイテムに合わせたクレンジングを使用し、摩擦を与えないように優しく落としましょう。
おすすめのオフクリームは、肌に優しくなじむとろけるテクスチャー。肌のうるおい成分はそのままにメイク汚れだけを落とします。ツッパリ感はなく、スキンケアをした後のようにしっとりとうるおいに満ちた肌に整えます。
しっかりアイメイクの時は、目元全体をこすらないように注意。マスカラを落とす際は、まつ毛を指で優しくつまむようにすると肌もまつ毛も傷めず、スルッと落とせます。
オフクリームの使い方のコツは、こちらの関連記事もご覧ください。
【動画でレッスン】オフクリームの正しい使い方&メイク落ちアップのコツ|キレイをかなえるHOW TO動画
■アイケアエッセンスで日中もこまめに保湿
乾燥しやすい目元・口元は、スキンケアの際に重ね塗りをするなど重点的に保湿することが重要。さらに、普段のスキンケアに加えて部分専用アイテムでこまめに保湿をすると効果的です。
おすすめはアイケアエッセンス。メイク前はもちろん、メイクの上からでも24時間使える美容液です。スッとなじむ軽やかなテクスチャーで、2種類のヒアルロン酸がぐんぐん肌に入り込んでいきます。塗った後はふっくらと、ハリのある肌感に。オイルフリーでべたつかない使い心地なので、日中乾燥が気になった時にも、いつでもメイクの上から使えて便利です。目元だけでなく口元にも使えますので、デスクに1本常備し、こまめにケアするのがおすすめです。
■密着リップマスクで唇もうるツヤに
一旦唇が荒れ始めると、気になって舐めてしまったり、皮をむいたりしてしまいがち。でも、その刺激で乾燥や荒れがさらに進んでしまうため、なるべく触らないように気をつけましょう。唇の荒れが気になる時は、密着リップマスクで集中的なケアをするのがおすすめです。
夜用集中保湿リップマスク。バームのような固めのしっかりしたテクスチャーが、唇の上でじんわりとろけ、マスク状態にして保湿。乾きがちな夜、翌朝まで唇の潤いをしっとりキープしてくれます。次の日の、ぷるぷる唇に驚きます!
鏡を見て気になっていた目元・口元の「乾燥小ジワ」も、原因をきちんと理解した上でパーツにフォーカスした保湿ケアを行うことで軽減することができます。部分アイテムで重点的にケアすることでふっくらとハリ感がアップ。-5歳は若返った印象に!毎朝、鏡を見ることが楽しみになるはずですよ。