飲み会のオーダー|なにげなWeekly
オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。
プロフィール紹介
飲み会のオーダー
こんにちは。ひなたです。
“人見知らない”わたしですが、飲み会のような大人数の場になると、なぜかスゥッ…とすみっこに引き寄せられてしまいます。にぎにぎしいのは好きなんだけどな…。共感してくださる方はいますか?
ある日の飲み会で、最後の晩餐のような長めのテーブルにずら~っと座っていたところ、店員さんはなぜか自分に近いテーブルの端からしかオーダーを取らないことがありました。(移動できないわけではない)
真反対の端に座っている私。手を挙げて注文したい意思を示すと、店員さんは遠く離れたその場から笑顔で「どうぞ」のジェスチャー。アレ?こっちには来てくれないのか…?
しかし、わたしはビッグボイスファミリーの長女。店員さんの微笑みが「あなたなら出来る」的な顔にも見えてきます。
オーダーを通すため、スゥッ…と息を吸い込んだそのとき脳裏に浮かんだのは、腹から声を出さねばならなかった体育の授業でした。
「よくやったな」的な笑顔がほころぶ店員さん。「やってやったぞ」的なわたし。
「どでかい声は出せるのに、こっちまで来てくださいが言えないのは、なぜ」 という、くつしたさんの視線はスルーです。
オルビス社員のひなたが、ほぼノンフィクションなお話を週替わりでお送りします。次回の更新は1月29日(水)。テーマは「父が連れてきた、あたらしい家族」です。
イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子