白髪を“隠す”のは、もう飽きた!私らしくグレイヘアを楽しみたい!|なんでも相談室「今日はどうされましたか?」#19
スキンケアに関する疑問から、カラダのお悩み、生活習慣のことまで、みなさんが気になることならなんでもOKの相談室。毎回、1つの悩みをテーマとして取り上げ、お答えしていきます。
- 助手 清水 尚美
-
元美容メディア編集者。オルビス入社後はアプリコンテンツの制作を担当。30歳の時に髪色をハイトーンにして以来、ピンクやラベンダー、ミルクティーなど、好きなカラーを楽しみ中。60代を迎えた自身の母も、白髪ぼかしのハイライトデビューをしたばかり。
本日のお悩み
白髪を生かした素敵なグレイヘア、にしてみたい!
白髪が気になる世代なので、せっせと黒く染めています。が、白髪を“隠す”よりも違うチャレンジがしてみたい!どうすればもっと自分の髪を楽しめるのか、アイデアを教えてください!
白髪が増えてきた!その時、どうする?
清水個人差はありますが、平均的には30代半ば以降に白髪が生え始めるようですね。
美木私の場合は40代後半から50代前半にかけて、白髪が増えてきたなと実感するようになりました。出始めの頃はやっぱり気になって抜いたり、隠すためのカラーを塗ったりしていましたよ。今振り返れば、出始めの頃が一番気にしていたなと思います。
清水白髪って、一本だけぴょん!と唐突に生えてきたりしますからね〜。
美木そうなの!(笑)だけど、もう増えていくものなんだなと。それならどういうふうにしていこうかと考えた時に、私はまず頭皮と髪の健康状態を重視することにしたんです。
美木どんなスタイルをするにしても、頭皮と髪が健康的であることが一番大切。私にとっては白髪を目立たないようにすることよりも、頭皮と髪をこれ以上傷めないことが重要だったんです。なので、白髪染めの回数を減らし、パーマをかけないようにして、グレイヘアへ移行していくことを選びました。
清水でもそうすると、白髪は伸びてきますし、我慢するのも大変じゃないですか?
美木そうですね。それで挫折される方、多くいらっしゃると思います。けれど、スタイリングやヘアアクセサリーで工夫をすれば、カラーリングの回数を減らしながらも、グレイヘアにしていく期間を十分楽しめますよ!例えば、カチューシャやリボンを使ったアレンジをしてみたり。
美木この写真でつけているのは、5年ほど前に「しぶちか」(渋谷駅前スクランブル交差点の地下にある商店街)で見つけたベルベットのリボン。髪をシニョンにして、これをぐるっと巻きつけるだけ。リボンの位置を横めにするのが大人っぽくするポイントです。ベルベットという素材が髪によくなじみますし、髪にリボンがうずまって白髪隠しにもなります。
清水ファッションとの相性も◎で素敵です〜!こちら(下記)の写真のダウンスタイルもいい感じですが、カラーの回数を少なくする中で、髪色はどうされているのですか?
ダウンスタイルが素敵な美木さん(左)。美木さんのお母さま・川邊サチコさん(右)は60年代からヘア&メイクアップアーティストとして活躍し、今も現役のトータルビューティクリエイター。
美木目の色の茶色に合わせたブラウン系のカラーをベースに、白髪に合わせてハイライトを全体的に入れています。というのも、白髪が気になる年代に入ると、顔のシミやシワも気になる年頃ですよね。そうすると、実はグレイヘアの方が肌とのコントラストがつきにくく、顔のシミ、シワが目立たないんです。
清水そうなんですか…!
美木白髪のない暗めの髪にシワのある肌だと、ちょっと違和感を感じませんか?余計にシワの方に目が行ってしまって、老けた印象を感じるというか…。顔も含めた全身で見た時のバランスを考えると、白髪も悪くないなって思えますよ。
こなれたグレイヘアのカギは、ボリュームとツヤにある!
美木頭皮と髪以外に、グレイヘアを素敵に演出するポイントは“ボリューム”と“ツヤ”。まずボリュームでいうと、主に頭頂部から白髪が生えてくるのだから、髪の根本がペシャンとへたっていると、白と黒のコントラストが目立ってしまいますよね。
清水確かに。白髪が強調される感じがしますね。
美木若い頃から髪をなでつけるのがクセになっている方が多いと思いますが、年齢を重ねた髪は逆に根元を立ち上げ、ふわっとさせること!例えば、髪をドライヤーで乾かす時は“髪の裏”から風を当てて、髪の流れのクセを変えてあげましょう。
清水思えば、髪の乾かし方や風を当てる方向、いつも同じかもしれない…。毛流れを変えるだけで、かなりボリュームが出ますね。
美木分け目を変えたり前髪を上げたりと、日頃から髪の流れに変化をつけておくと、根本がふんわりするクセがつきやすくなりますよ。毛量が少なくてどうしても髪がペシャンとなってしまう場合は、20mmくらいの細めのアイロンで根本から巻き、立ち上げておくのも手です。また、髪を結える時には高い位置にボリュームを作ると◎。
美木そして、ツヤ。ショートやボブ丈など髪の長さに関わらず、ツヤがあるような演出をするのが綺麗に見せるコツです。土台部分がクッションになっており、弾力性があって頭皮に優しいクッションブラシを使って、まずは毛流れを整えます。それから、オイルでもワックスでも良いので、ツヤを足してあげましょう。そういえば最近、ロフトですごくツヤの出るいいワックスを見つけて…。
清水美木さんもロフトに行かれるのですか…!?
美木ロフトもPLAZAも行きますよ。若い世代の子が『これ、いいんだよね』って話をしているのを見かけると、内心『どれどれ?』ってチェックしたり(笑)。
まずは基本のケアを大切に。そして「いいな」と思ったら、やってみる。グレイヘアも、新しい自分を探す楽しみの一つ。
美木白髪の生え方は本当に十人十色。そして髪の生える土台である頭皮も、皮脂の出方や乾燥具合まで個人差があります。ですから、まずは自分の白髪の生え方、ケアが髪質・肌質に合っているかどうか、見つめ直すところから始めるといいかもしれませんね。
清水個人差がある中でも、みなさんに共通してアドバイスしていることはありますか?
美木ブラッシングして血行を良くすること。シャンプーはよく洗い流すこと。ケアすることに意識がいってシャンプーを流し切れておらず、それが薄毛の原因になってしまう場合があるので、こういう基本的なケアは共通して続けてほしいなと思います。
美木グレイヘアが健やかに育つ土台を育めていたら、ロングでもショートでも、好きなスタイルを楽しんだらいいと思うんです。私は「いいな」と思ったら、やってみます。やってみて、ダメだった〜!と思うこともあるけれど(笑)、どうやったら取り入れられるかなっていうのは研究しますね。
清水諦めなくてもやりようはある、ということですね…!
美木おっしゃる通り。年齢を重ねることによる変化に伴って、新しい自分を探すのはすごく楽しいですよ。グレイヘアもその一つです。目立たないようにとか、小さくまとめようとかするのではなく、どうだ!っていうくらいゴージャスにしていく気持ちで、「今のあなた」を楽しんでくださいね。
本日の学び
年齢に伴い髪質や量が変化すると、なかなか好きなヘアスタイルに挑戦しづらくなるものですよね。でも、例えばロングヘアも、髪色やヘアアレンジ次第で諦めなくてもいいんだ、という提案はすごく嬉しい…!そして美木さんのかわいらしさに、胸を射抜かれました♡グレイヘア世代の母には、髪質に合ったシャンプー&コンディショナー選び、頭皮ケアを勧めたいと思います!(清水)
\清水のおすすめ/
濃密なめらかテクスチャーで、髪・地肌への摩擦負担を減らし、うるおいで満たすシャンプー&コンディショナー。髪・地肌の調子が安定しない*1方は、カラーのベースとなる髪を健やかに保つために美容液成分*2をたっぷり配合した「モイスト セラム」シリーズが◎。ヒノキ、ラベンダー、ゼラニウムを組み合わせた、リフレッシュできる優しい香りもお気に入りです!頭皮の乾燥やエイジング*3が気になる方は、スカルプリファイニングシリーズ*4がおすすめ!(清水)
*1 乾燥・ハリの低下
*2 コメセラミド(スフィンゴ糖脂質),ヒト型セラミド(セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP),フルーツセラミド(ユズ果実エキス),=地肌と髪を保水しうるおいを逃さない独自ブレンドのセラミド、ナノ化ヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸),ナノ化シルク(加水分解シルク),ナノ化エラスチン(加水分解エラスチン)=地肌と髪に深く浸透してうるおいで満たすナノ化保湿成分
*3 髪のハリ・コシの低下
*4 すべて医薬部外品 販売名:オルビス スカルプ リファイニング シャンプー 販売名:オルビス スカルプ リファイニング コンディショナー 販売名:オルビス スカルプ リファイニング セラム
監修/美木ちがや
編集/間野加菜代(Cumu)
イラスト/itoaya
\ あわせて読みたい!/
過去の連載はこちらから