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肌と環境にいいことずくめ!「クリーンビューティ」って何?|オルビスから新ブランドも始動

サステナビリティへの関心が高まる今、注目を集めている「クリーンビューティ」。肌と環境に”いいことずくめ”の新しい美容の選択肢について、私たちと一緒に学んでみませんか?7月1日にはオルビス初となる「クリーンビューティ」ブランド、「クリーンエンス」も新発売!ぜひチェックしてみてくださいね。

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お話を伺うのは…

岸 紅子(きし べにこ)

ウェルネスプロデューサー、環境省アンバサダー、NPO法人ホリスティックビューティ協会代表。「ウェルネスを通じて人と地球の美しい循環を叶える」を目標に活動し、「人にも、地球にもやさしいコスメ」を表彰するサステナブルコスメアワードの審査員長も務める。

一緒に学ぶのは…

オルビス社員 石原

オルビス入社4年目。人事(HR)部門に3年間在籍し、現在はマーケティングを担当。環境問題、サステナビリティについては、「詰め替えのあるモノを選ぶ」、「夏のクーラーは設定温度を高めにする」など、普段から意識しているつもり。


最近、耳にするようになった「クリーンビューティ」というワード。みなさんは、どんな美容を指す言葉だと思いますか。環境に優しいコスメ?それともオーガニックなもの?「新しい美容の選択肢」として世界中で注目されている「クリーンビューティ」について、オルビス社員・石原が、ウェルネスプロデューサーの岸紅子さんに聞いてみました。

「クリーンビューティ」の「クリーン」って、どんなこと?

実は僕、「クリーンビューティ」という言葉を今日初めて知りました…。でも、どんな美容のことなのか、なんとなくイメージがつく気がします。


語感と、環境省のアンバサダーでもある岸さんが話をしてくださるということを踏まえると(笑)、「クリーンビューティ」って、人間に対しての美的な“キレイ”を叶えるだけではなく、自然にも優しい美容のことでしょうか?

クリーンビューティ、グリーンビューティ、サステナブルビューティ、エシカルビューティなど、最近たくさんの○○ビューティが出てきて混乱しますよね。でもこれら、全て何か決まった定義があるわけでは無いんです。

そんな中、クリーンビューティをうたっている記事やメーカーさんを見ると、環境配慮と共にフェアトレード、ジェンダーイクオリティ、トレーサビリティ、アニマルウェルフェアなど、人や動植物の健康にも配慮した背景を持つ製品やサービスのことを言うことが多いようですね。

\これって、どういう意味?/

フェアトレード
開発途上国と取引をする際、適正な価格で原材料や製品を売買すること。立場の弱い労働者の生活を改善すること、不公平な取引をなくすことを目指す。

ジェンダーイクオリティ
性別に関わらず、平等に責任、権利、機会を共有していること。

トレーサビリティ
製品の生産~廃棄までの情報を一般に公開。商品の生産に関わる全ての過程を確認できる状態にすること。

なるほど!いわゆるオーガニックやナチュラルコスメとはちょっと違うイメージ…ですか?

定義として違うと言うよりも、どの角度からコスメの特徴を捉えてお話ししているかの違いだと思います。

オーガニックな原材料をフェアトレードで調達し、製造するような、「エシカルで、クリーンなコスメ」はもちろんあるでしょうし、規格外品などの未利用資源にある成分を活用する「サステナブルでクリーンなコスメ」もあります。「クリーン」であることへのアプローチも様々あっていいのでは、と思いますね。

現状維持の“一歩先”へ。「環境のためにできること」は時代とともに進化中

「クリーンビューティ」「サステナブルビューティ」などの言葉が出てくるようになった背景には、おそらく2015年に国際連合で採決された「SDGs(持続可能な開発目標)」があります。

そこから、地球環境や人権や貧困などの社会問題を改善しながらの経済発展が求められるようになり「サステナビリティ(持続可能性)」が広く知られるようになりましたが、最近では、「サステナビリティ」から「リジェネラティブ」へと、一歩進めた考え方が広まりつつあるんです。

リジェネラティブ?初めて聞きました!

直訳すると「再生させる」。環境分野では「その製品を買うこと、使うことが、地域や自然が抱えている問題を解決し、森や畑、自然の再生につながっていく」ことを言います。

なるほど…!サステナビリティって「悪化を防ぎ、現状を維持する」という印象を受けますが、リジェネラティブは「さらにプラスの状態にする」ということですね。

そうなんです。たとえば今、全国的な問題の一つに、竹林が増えすぎていることがあります。竹は根を浅く張るので、増えすぎると土砂崩れの原因になるんですね。昔はタケノコを掘ったり、竹を切ったりしてケアできていたのが、今は人手不足、資金不足でできない。そこで注目したのが、竹にある乳酸菌。

え、乳酸菌ですか!? 実家が田舎なので、竹にすごく悩んでるという話はよく耳にするんですが、まさか竹に乳酸菌があったなんて…。

さらに、この乳酸菌をモノ作りに活かせることがわかったんです。竹を切り、この乳酸菌を利用した製品を作り、販売し、またその資金で竹を切り、竹林をいい状態に保つ…。地元の方や自然環境にとっていいだけでなく、買う方にとっても、スキンケアができると同時に、その地域のサポートができます。

もちろんこれも「クリーンビューティ」。ここ数年の間に、本当に“三方良し”と言える素晴らしい取り組みが、国内外いろんなところから出てきていますよ。

自分が心地よく、すこやかでいることが、私たちにできる最大の環境活動

環境問題に取り組むスタンスが“現状維持”から“再生”へと進む中で、私たち個人の考え方も、変わっていくといいなと思っています。何かを犠牲にしたり、我慢したりすることが社会貢献になるのではなく、まずは自分の体と心が満たされている状態、すこやかであることが、人ができる最大の社会貢献であり、環境活動である、という捉え方が浸透するといいなと。すごく単純な例を挙げると、早寝早起きがそうですよね。

なるほど!早く寝ると体にもいいし、夜更かしする生活よりは電気の節約にもなりますね…!

寝ること、食べること、モノを買うことといった、毎日の小さな選択が私たちの人生を作っていくのと同じように、地球環境を作っていくはず。より心地よいものを選び、自分が整うことで、まずは日常が変わります。そしてその日常の小さな変化からしか、外の世界は変わっていかないですからね。

穏やかで、心地よい毎日を選択していくのが、環境へのいいフィードバックにつながるんじゃないかなと、思います。

なんだか、岸さんの話を聞いて“環境にもっと気を配らなければ”という肩の力が抜けた気がします…。食べ物や生活習慣、スキンケアも、自分が心地よく、すこやかでいられるようなことを一人一人が選んでいけば、いずれ大きな変化につながるかもしれませんね!

***

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―自分にも、環境にもいい。オルビス初のクリーンビューティブランド「クリーンエンス」誕生

実は創業当時から、「すこやかな肌を守るだけでなく、地球環境も守ること」を重要なテーマとし続けてきたオルビス。そんな「肌と地球環境」への想いを持ち続けてきたオルビスから、”肌にいい”と”環境にいい”の両立を実現した、初のクリーンビューティブランド「クリーンエンス」がデビューします。

\商品開発担当・高寺より/

「クリーンエンス」が目指したのは、「不要とされるものからパワーを引き出し、新たな息吹を吹き込む“アップサイクル”を叶える」こと。

たとえば、間引きされたモモの果実や、観賞用として人気があるけれど根っこの部分は捨てられてしまうイリスの根など、捨てられてしまう植物からエキスを取り出し、肌に効果的な成分として活用しています。不要とされるものでも、サイエンスの力を掛け合わせれば、必要なものに変えられるんです。

アップサイクルの仕組みは、実は肌にも備わっています。「オートファジー」と呼ばれる、老廃物が肌の活力へ生まれ変わる機能です。この「必要なものを循環させる」という点に着想得て、うるおいが巡る*アプローチを採用したのが「クリーンエンス」です。

*角層の範囲内

―石鹸洗顔とふきとり化粧水で、ピュアで美しいまっさらな素肌へ

一般的に泡立ちのカギを握る原料を分解して、”泡立ちやすい成分”のみを取り出して配合した固形石鹸。丁寧に作られた石鹸だからこそ実現できたクリーミーな泡質と、洗い上がりの”まとわない素肌の心地よさ”が特徴です。

\石原が使ってみました/

正直なところ、固形石鹸を泡立てるのは難しそう、と期待値は低めだったんですが(ごめんなさい!)、手で泡立てるだけでもっちりとした泡ができる!肌を優しく包むような洗い心地とさっぱり感がとても心地よかったです。

ハーバルウッディのアロマが香り立つふきとり化粧水。優しい清涼感で肌をほぐし、ふき取った後はつるんとしたなめらかな肌に仕上がります。

\石原が使ってみました/

さっぱり感はしっかりありつつ、でも肌が守られているような優しさも感じられるテクスチャーが好きです。拭き取りタイプは初めてで、うまく使えるか不安でしたが、とてもここちよいスキンケア体験でした。

\商品開発担当・高寺より/

「肌にいい」、「スキンケアを楽しみたい」、「香りが好き」で選んだ「クリーンエンス」が、すこやかな自分へと導くきっかけになり、その選択が、環境や社会にいい影響となって波及していくといいなと思っています。「クリーンビューティ」のある心地よい毎日を、「クリーンエンス」から始めてみてください。

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編集/間野加菜代(Cumu)
写真/永澤結子
イラスト/酒井真織

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