月イチの生理が憂鬱すぎます。快適に過ごす方法はある?|なんでも相談室「今日はどうされましたか?」#7
スキンケアに関する疑問から、カラダのお悩み、生活習慣のことまで、みなさんが気になることならなんでもOKの相談室。毎回、1つの悩みをテーマとして取り上げ、お答えしていきます。
- 助手 清水 尚美
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元美容メディア編集者。オルビス入社後はアプリコンテンツの制作を担当。ブルーデイを快適に過ごすべく、いろんなことをお試し中。最近のお気に入りは、デビューしたばかりの「ORBIS Utatane 吸水ショーツ」。
本日のお悩み
生理中のありとあらゆる不快感を軽減したいです。
腹痛、冷え、ナプキンのゴワゴワ感…。憂鬱になるポイントが多すぎて、生理が来るたびにどんよりしています。不快感を減らして、生理を快適に過ごす方法はありませんか?
生理によって、女性の体は大きく変化する
清水生理が始まると様々な不快感が押し寄せるんですよね…。
高尾生理中というのは、卵巣で作られる二つのホルモン、エストロゲンとプロテスゲロンの分泌量が急激に減少したあとの時期です。どちらのホルモンも心穏やかに保つ役割も担っていますし、エストロゲンは肌の艶かさや弾力性を保つこととも関連があります。
清水心身ともに影響を与えるホルモンなんですね。
高尾そうです。生理中はこれらのホルモンの恩恵を受けにくく、そのため気持ちの乱れや肌荒れなどに繋がりやすいと言えますね。
高尾加えて出血しますので、つまりはタンパク質、循環血液量を失う状態になるということ。怪我をして血が出るということ自体は誰にでも起こりうるわけだけど、5〜7日間も出血し続ける状況というのは、怪我でいえば、結構な怪我なわけで…。
清水怪我だったら、病院に行っちゃうかもしれないです。
高尾血液が循環する量が減ると、鉄分と酸素を運ぶヘモグロビンが循環しなくなり、鉄分の供給量も、酸素の運搬量も減ります。生理中はいろんなものを失いながら日常生活をしている時期と言えます。
根本的な解決を試みるなら、ピルを飲んでみるのも手
清水他にも、冷えや腹痛、頭痛、ナプキンをつけている間の不快感など…。生理のイヤなポイントを挙げるとキリがないです!どうしたら心地よく過ごせるのでしょうか…。
高尾例えば、「出血量、生理の回数を減らす」という根本的な解決したいのであれば、ピルを使ってみるというのは一つの選択肢です。痛みをピンポイントで和らげたいのなら、我慢せずに痛み止めを飲むといいでしょう。
清水お薬の力を上手に利用して、体の負担を減らすということですね。
高尾そうです。ただ前提として、お薬にはメリットもあればリスクもあります。でも、リスクよりもメリットの方が遥かに大きいから使いましょう、と私たち医者は勧めるわけです。 例えば、ピルのリスクとして血栓症がよく言われますが、喫煙者や年齢などを考慮したハイリスクグループに入らない限りは、あまり怖がる必要はありません。
清水そうなのですね。ピルについては、4月公開予定の#9で詳しく聞かせてください!
高尾また、腹巻きでお腹を温めるといいとか、ハーブティーを飲むと穏やかになるとか、生活の中の工夫は基本的に体に対するデメリットがあまりありません。 自分に合っていると思うなら、それを選んだらいいと思いますよ。
清水今、いろんな便利なものが出ていますよね。例えば、不快に感じがちな経血のケアの仕方も選択肢が増えてきていて、ナプキンからタンポン、月経カップ、吸水ショーツまで、いろいろ選べるようになったなと感じます。
\清水のおすすめ/
ORBIS Utatane 吸水ショーツ
天然素材95%を使ったやさしい肌触りの吸水型サニタリーショーツ。大きな吸水布が約40mLを吸水し、吸水したあとも表面はサラサラ。ゆったりと体にフィットする設計で、寝ている間の安心感と心地よさを叶えてくれます!
“いいところ”を組み合わせて、自分に合う心地よさを
高尾選択肢は増えましたが、どれか一つで全ての悩みを解決できるわけでもない、とも思います。吸水ショーツはもちろんいいけれど、それだけだと心配だったり、抵抗があったりする場合 もあるでしょうし。
清水確かに。経血の量が多い日や、運動をするような時は吸水ショーツにナプキンをつけたいかもしれないですね。
高尾そうそう、それでいいと思いますよ。量が少ない時だけ吸水ショーツにするとかね。それぞれのいいところを組み合わせることで、より心地いい方へ持っていければ。
清水心地よいベストな組み合わせを探して、生理の憂鬱を軽くしたいです…!
高尾そうですね。一度、憂鬱になる理由を具体的に考えてみるのもいいかもしれません。それが痛みなのか、一時的な出血なのか、生理用品を使う時の不快感なのか…。理由が明確になれば、その要因のいくつかは減らせる時代になっています。もし辛さが続くようであれば、婦人科の先生に相談してみてくださいね。
本日の学び
私自身、「婦人科ってちょっと行きにくいな」と思っていました。でも今は、目的・条件に合う様々なクリニックや先生をインターネットで簡単に探すことができますし、お薬の処方目的で受診する人も増えていると聞いて、エイヤッ!という気持ちで受診してみたら、受診も処方もすんなりと進み、実はそんなに構えなくてよかったことなんだ、とほっとひと安心、でした!とはいえ、婦人科を受診することについて少しハードルが高く感じる方は、健康診断の際に相談することから始めてみるのもよさそうです。
監修/高尾美穂
編集/間野加菜代(Cumu)
イラスト/itoaya
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