人を惹きつける「華のある」肌になる|乾燥肌の救世主セラミドについて知りたい6つのコト
最近よく耳にする「セラミド」という美容成分。敏感肌やエイジングが気になる肌にもいいというスーパー成分の役割をドクターに聞きました。
私のセラミド、大丈夫?
□肌が乾燥しやすい
□お風呂や洗顔は熱めのお湯が好き
□肌が敏感なほうだと思う
□肌表面がごわつくことがある
□赤みやかゆみが出ることがある
□35歳以上である
チェック数が0~1つの人
セラ充さん
チェック数が0~1つの人は、肌に十分なセラミドが蓄えられています。現在のスキンケアや食事に自信をもってそれをキープして。
チェック数が2~4つの人
セラゆらぎさん
チェック数が2~4つの人はセラミド量がやや不足しているので、肌の扱い方に注意。疲れたときもゆらぎにくい肌を目指しましょう。
チェック数が5つ以上の人
セラ不足さん
チェック数が5つ以上の人は、セラミド不足。スキンケアやインナーケアに気をつけると安定してくるので、この特集をじっくり読んで。
Q. そもそも、セラミドって何?
A. 保湿因子の1つです
「セラミドは肌にある成分の1つ。肌はラメラ構造(ミルフィーユのように水分と油分が重なり合った状態)でうるおいを抱え、紫外線やほこりなどの外的刺激を防いでいます。角層と角層の間で水分を挟んでいる脂質の主成分がセラミドです」
Q. セラミドの重要性って?
A. 健康で美しい肌のための、最重要成分
「セラミドには水を蓄える役割があるので、乾燥しにくくする、くすみにくくして透明感を出してくれるなどさまざまなメリットが。健康的な肌を保つには欠かせない成分です。そんな大切な成分ですが洗顔などで流れ出て少しずつ失われるので、コツコツと補うことが大切。スキンケアなら、手軽に続けられるものを毎日使うのがポイントです」
Q. セラミドとバリア機能の関係は?
A. 健康なからだと肌を保つバリアの鍵です
「角層細胞をレンガとするなら、レンガをくっつけるモルタルのような役割を果たしているのが細胞間脂質で、保湿因子の約80%を占めます」。このレンガが整然と並び、丈夫なモルタルでくっついている肌こそバリア機能が高いといえます。中でも細胞間脂質の半分以上を占めるセラミドは、肌やからだを守るバリア機能の鍵なのです。
Q. セラミドが不足するとどうなるの?
A. 乾燥、くすみ、ハリ不足、赤みなどさまざまなトラブルに
「うるおいを抱える力が弱くなるので乾燥します。うるおい不足でくすんだり、光を反射しにくくなって透明感がダウンしたり、ハリも不足します。さらに進むと赤みやかゆみといった大きなトラブルにもなりかねません。乾燥しやすい秋冬には、内からも外からもセラミドケアするのがおすすめです」
Q. セラミドって年齢と共に減るの?
A. もちろん減ります
「肌内部のセラミドの量的ピークは赤ちゃんのとき。加齢と共にどんどん減り、50代では20代の1/2になるとの報告も。ゴシゴシ洗いをしたり、角層が乱れることによってもセラミドは流出します。肌自体のうるおいが少ないとセラミドを生成しにくいというデータもあるので、保湿ケア、セラミドケアは年齢を重ねるほど重要に」
Q. 肌のセラミドってどうやったら増えるの?
A. インナーケアでもスキンケアでも増えます
「セラミドは油分の一種なので、化粧品として表面に塗布するだけでもある程度は入ります。浸透しやすいよう工夫して設計されているので、スキンケアで補うのは有効です。こんにゃくやお米といった食品にも含まれていますが、効率よく摂りたい、全身で効果を感じたい場合は、サプリメントなどのインナーケアがおすすめです」
取材・文/高見沢里子 イラスト/たかまつかなえ