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敏感肌ってどんな肌?肌状態とケア方法を徹底解説!|美肌の近道!肌性入門

昨今、敏感肌に悩む人が増えています。間違ったお手入れやアイテム選びをしていると、肌状態が悪化してしまう可能性も。美容のプロに、正しいケア方法を教えてもらいました。

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肌が敏感になると、いろんな症状が現れる

「敏感肌」というのは明確な定義があるものではなく、肌がさまざまな刺激に対して敏感になっている状態。その刺激というのは、季節の変わり目や体調、ホルモンバランス、ストレス、ライフスタイル、外的要因といったように、実に多岐に渡ります。これらの影響を受けることで、一時的な肌トラブルが起きてしまうのです。

肌が敏感になると、赤みやかゆみ、角層がめくれあがってゴワつく、普段使っている化粧品がピリピリするといった症状が現れます。そして、 “部分的”というのがキーワード。皮膚が薄いところに症状が出やすく、目のまわりや頬が挙げられます。また、顔だけにとどまらず、首や頭皮、手足や背中など、全身に現れることがあるのも特徴です。

敏感肌とはそうした”状態”のことで、乾性肌や脂性肌といった、生まれつきもっている肌性とは異なりますどんな肌性の人も、多様な理由で肌が敏感に傾くことがあるので、その理由とケア方法を知り、安定した肌状態をキープすることを心がけましょう。

敏感肌は、角層がカギを握っていた!

敏感肌の原因には、皮膚の表面にある「角層」の状態が大きく関わっています。この角層には、主に2つの役割があります。それが、うるおいを保つことと、刺激から守ること。角層そのものは約0.02㎜と非常に薄いですが、すこやかな肌のためには一番大切な部分だといっても過言ではありません。

角層では、水分を抱えて保持する天然保湿因子を含んだ「角層細胞」、そしてバリア機能のために欠かせないセラミドなどを中心とした「細胞間脂質」、これらがミルフィーユ状にきれいに整列することで、正常な肌状態を保っています。それと同時に、紫外線や菌などさまざまな刺激をはね返し、肌を守っているというわけです。

正常な状態の肌のイメージ図

角層のうるおいが失われると、バリア機能が低下

湿度や気温の変化、ストレスや睡眠不足、紫外線などの外的要因の影響で、角層細胞内の天然保湿因子や、セラミドなどの細胞間脂質は減少していきます。そうすると、角層からうるおいが失われて、肌は乾燥状態に。また、角層細胞と細胞間脂質で作られたミルフィーユ構造にすき間が生じることで、バリア機能までも低下。ますますうるおいが逃げていくという悪循環に陥ってしまうのです。

 

敏感な状態の肌のイメージ図

バリア機能が低下した肌は、多くの人が刺激とは感じない化粧品、紫外線や空気中のほこり、花粉などに対して、敏感に反応することがあります。普段は気にならないのに、体調がすぐれないときや生理前、季節の変わり目などに、一時的に肌が敏感になってしまうのです。

 

マスクも敏感肌の引き金に!

今は特に、マスク着用によって敏感になったと感じる人も増えています。これは、2つの要因があり、1つめはマスクでこすれることによる摩擦刺激。物理的刺激を与えることで肌表面の角層はめくりあがってしまい、うるおいが逃げる→バリア機能が低下する、ということにつながります。そして、もう1つは蒸れ。蒸れているとうるおっているように感じてしまい、保湿がおろそかになることも。結果としてうるおいが不足し、これがさらなる角層機能の低下を招くというわけです。

 

スキンケアは低刺激設計とうるおいを優先して

肌が敏感になっているときは、お手入れやメイクにも注意が必要です。なるべく低刺激設計のものを選び、保湿はきちんと行いましょう。適切なケアをすることで、肌の状態を落ち着かせて、ゆらぎにくいすこやかな肌を手に入れることができます。

 

【スキンケア選びのポイント】

・アルコールフリーの低刺激タイプを選ぶ

・セラミドなどうるおい成分が補えるアイテムを使う

・美容液やシートマスクなど“攻めのケア”は控えて、ローションとモイスチャーのシンプルケアに

・新しい化粧品を試すことはやめる

・スキンケアがシンプルになる分、インナーケアで内側からのうるおい をプラス

【お手入れのポイント】

・肌を絶対にこすらないこと

・洗顔は、弾力のあるキメ細かな泡をそっと転がすように洗う

・コットンの繊維が刺激になりうるので、手のひらでお手入れする

・やさしく押し込むようにスキンケアアイテムをなじませる

おすすめのアイテム

アクアフォースシリーズ M(しっとりタイプ)

アクアフォースマイルドウォッシュ
アクアフォースローション
アクアフォースモイスチャー

うるおいを貯めこみ、調子のよさを実感できる肌へ導くスキンケアシリーズ。うるおい成分が、うるおいの逃げ道となる角層のすき間にぐんぐん浸透*して、ピタッと密着。不足している部分を優先的に満たし、キープすることで、角層の状態を正常に整えてくれます。

*角層内

 

オルビス ディフェンセラ

肌の乾燥が気になる人に適していると認められた、トクホ*のインナースキンケア。純度の高い希少なグルコシルセラミドを配合し、肌にうるおいバリアを形成して水分を逃しにくくします。水なしで飲める、ゆず風味の手軽なスティックタイプ。

*許可表示:本品に含まれる米胚芽由来のグルコシルセラミドは、肌の水分を逃しにくくするため、肌の乾燥が気になる方に適しています。

 

ベースメイクは、塗り重ねないことが大切

ベースメイクも肌が敏感なときは極力シンプルに。複数のアイテムを重ねるよりも、1本で完結できるBBクリームがおすすめです。日焼け止めに関しては、紫外線吸収剤が入っていないタイプが◎。肌にのせるときも、決してこすらず、軽くすべらせるように塗り広げましょう。

 

 

島田久美子
オルビス トータルビューティークリエイター。
複数の化粧品会社において、アドバイザーとして活躍。美容マニアで「キレイになることを諦めない」がモットー。豊富な接客経験と美容に関する膨大な知識を元に、現在は店舗接客のコンサルティングや育成、各ブランドの美容コンセプトの構築支援を手がける。

 

イラスト/二階堂ちはる

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