大人ニキビとは?
思春期を過ぎ、大人になってからできるニキビが、大人ニキビです。
大人ニキビができる原因は、生活習慣やストレスなどによる、肌のターンオーバーのリズムの乱れ。
リズムが乱れると、古くなった角質が溜まり、毛穴が詰まりやすくなって、ニキビを招くのです。
大人ニキビは、肌の乾燥している部位にも発生し、同じところに繰り返しできやすく治りにくいことが特徴です。
大人ニキビができやすい部位
大人ニキビは、思春期ニキビと違って乾燥肌の人にもできます。
顔の中でも皮脂の少ない、口の周辺やほほから顎にかけてのフェイスライン(Uゾーン)にできやすいといわれています。首やデコルテにできやすいのも、大人ニキビの特徴です。
思春期のニキビとの違い
思春期ニキビは、成長期における皮脂の過剰分泌が原因で発生し、皮脂分泌の多いところにできやすいニキビです。
一方、大人ニキビは生活習慣やストレスなどの要素が重なって、バリア機能が低下するため、ニキビを招きます。できる部位や原因も異なるため、対策やケアが重要です。
くり返す大人ニキビの原因とは?
大人ニキビは、主に以下のような原因があります。
- 睡眠不足
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
- 不規則な食生活
- 生理前のホルモンバランスの乱れ
- 肌の乾燥
- 間違ったお手入れ
睡眠不足
「寝る時間が遅い」「眠りが浅い」など睡眠不足の場合、皮膚のターンオーバーが十分に働きにくくなります。ターンオーバーは、寝ている間に成長ホルモンを分泌して、新しい皮膚を作り出します。
そのため、睡眠不足になると、ターンオーバーが乱れ、古い角質が肌の表面に残ります。残った角質によって毛穴が詰まりやすくなり、大人ニキビの原因になるのです。
ストレスによるホルモンバランスの乱れ
日々の生活にはさまざまなストレスがあります。ストレスを感じない生活を送るのは、困難といえるでしょう。
ストレスを受けるとホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが大量に出てしまいます。その結果、皮脂の分泌が促されて、皮脂過多になってしまい、大人ニキビができやすくなります。
不規則な食生活
不規則な食生活や栄養の偏りは、大人ニキビの原因になります。まずは、体を作るタンパク質を基本に、ビタミンや食物繊維の多い野菜などをバランスよく、食べることが大切です。
生理前のホルモンバランスの乱れ
生理前になると大人ニキビができやすくなります。生理前になると女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が高まり、皮脂の分泌量が増えることが原因です。
肌の乾燥
肌の乾燥はターンオーバーにも影響します。古くなった角質が毛穴を塞いでしまい、皮脂腺から出た皮脂の出口を塞いでしまいます。
毛穴から出る皮脂が行き場を失うと、毛穴にたまった皮脂の中で菌が増殖し炎症を起こして大人ニキビに繋がるのです。
間違ったお手入れ
大人ニキビができる原因は皮脂分泌の多さだと考え、思春期のころと同じアイテムを使っていませんか?
思春期ニキビに対して行っていたお手入れをすると、肌が乾燥し大人ニキビを増やす原因になるので注意が必要です。
これらの項目が肌のバリア機能低下を引き起こし、ニキビにつながります。詳しくは次の章で確認していきましょう。
肌のバリア機能低下がニキビにつながる
肌は本来、周期的に古い角質が剥がれ落ち、新しい皮膚へと生まれ変わる活動をくり返しています。
ところが、このサイクルが生活リズムやストレスで乱れ、肌のバリア機能が低下すると、大人ニキビを増やすことにつながります。
ニキビが発生する流れは次の通りです。
①肌のバリア機能が低下
生活習慣の乱れやストレス、周期ごとのホルモンバランスの乱れにより、肌のバリア機能が低下します。
②角層の肥厚が進む
肌のバリア機能が低下すると、古くなった角質がうまく剥がれ落ちず、刺激から肌を守るために毛穴周りの角層が厚く変化します。
③毛穴が詰まる
角層が厚くなると、皮脂の出口がふさがれてしまい、皮脂がスムーズに排出されません。そのため、毛穴に皮脂がたまりはじめます。
④アクネ菌が増殖し、ニキビが発生
たまった皮脂は、アクネ菌の大好物です。ニキビの原因ともいわれるアクネ菌が増殖することでニキビが発生します。
⑤未熟な角層が生まれ、肌のバリア機能がさらに低下
ニキビが肌表面に炎症を起こし、その結果未熟な角層が生まれます。肌のバリア機能はさらに低下。乾燥や肌荒れを起こしやすい肌環境に…
このように、肌のバリア機能を低下させる悪循環が、次なるニキビを引き起こし、くり返しニキビが発生する原因をつくっています。
繰り返す大人ニキビを発生させない
大人ニキビを発生させないためには、肌のバリア機能が低下しないように生活習慣を整えることが大切です。スキンケアで肌の生まれ変わりを正常化し、バリア機能を維持しましょう。
生活習慣の見直し
大人ニキビを作らないようにするためには良質な睡眠は欠かせません。
肌に触れるものに雑菌が付いていると、顔に菌が付き大人ニキビの原因になります。
タオルや寝具、メイク道具などは清潔なものを使うようにしましょう。
不規則な食生活や栄養の偏りも、大人ニキビの原因です。食生活を見直してバランスよくさまざまな食品を食べることが大切です。体を作るタンパク質を基本に、ビタミンや食物繊維の多い野菜などを摂取しましょう。
ストレスを解消することは、肌のために必要なこと。
ストレスがたまるとホルモンバランスが崩れて大人ニキビができやすくなるため注意が必要です。
お手入れ方法
化粧品でしっかりと保湿ケアをおこない、肌にうるおいを与えて守りましょう。特に洗顔後は、肌に水分を補給しうるおいを与えることが大切です。大人ニキビは乾燥によって、肌のバリア機能が低下することで起こりやすくなります。
バリア機能を維持するためには整肌成分配合のアイテムを使いましょう。肌を整えて、うるおいを与えることが必要です。
まとめ
大人ニキビの原因は「バリア機能の低下」と「毛穴詰まり」です。
毎日のお手入れで肌の汚れを落として、うるおいを与えましょう。
いつものケアを見直してニキビの原因にアプローチする正しいお手入れを取り入れ、すこやかな肌を目指しましょう。