疲れた時こそ
深呼吸できる場所へ Misako Kumagai, 02 Jul 2021

2年半前くらいから、東京と葉山と拠点を2つに置く暮らしをしています。旦那さんの仕事の関係で東京がメインに切り替わったのですが、もともと暮らしていた葉山にもちょくちょく戻ってきています。

夜型の私にとっては、仕事は東京のほうがしやすいんです。葉山にはアトリエがあるのですが、自然に囲まれている環境だと、こんなに深夜まで働いている自分は悪いことをしているんじゃないか、という気がしてきてしまって(笑)。東京だと夜中でも人が活動しているのがわかるから、安心して集中することができるんですよね。

だけど、結婚してからは葉山で暮らしていたこともあって、ずっと東京にいるのは疲れてしまうと感じているところ。空や鳥の飛び方で雨が降るのを察知したり、日が沈むのを感じたり、野生動物の声を聞いたり。そういう自然と共生する場所があると、深呼吸ができるんですよね。最近は少し山籠りがしたくなってしまっていて、もう一拠点持つことも視野に入れています。

PROFILE

熊谷 美沙子
アパレル勤務を経て、2014年からハンドメイドのタペストリーブランド〈neulo(ネウロ)〉をスタートさせる。独自の手法で製作されるアイテムは、希少なヴィンテージの羊毛や毛糸、リネンやオーガニックコットンなどが使用されているのが特徴になっている。